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  • 執筆者の写真MASAHIRO KANEDA

ドイツサッカー留学のタイミングは高校卒業後 か 大学卒業後どちらが良いか?

最近、複数の方からドイツサッカー留学のタイミングについて意見を求められることがあったので今回は留学のタイミングについて私見を述べたいと思います。

※あくまでも金田の個人的な意見ですのでご了承ください


Q.  ”高校卒業後すぐにドイツに留学したほうが良いと思うか、それとも大学に進学・卒業してから留学したほうが良いと思うのか?”


という質問に対しての私は以下の様に返答しました。


A. ”プロを目指すのなら間違いなく高校卒業してすぐにチャレンジしたほうがよい” 


理由は単純です。年齢が若いということはそれだけで監督やコーチからポテンシャルを見込んでもらえる可能性が高まり、上のリーグでプレーできるチャンスが広がるからです。

ドイツブンデスリーガ1部の多くの2軍チームは3部や4部リーグに所属していますが、彼らはU-23という年齢制限を設けて選手を補強します。そして新加入の選手は18~21歳くらいまでを対象に探すケースが多いです。大学卒業してから海外留学した場合早くても22~23歳でその選手はドイツに渡ることになりますが、そうするとU-23チームへの入団はかなり厳しくなります。また年齢制限を設けていないトップチームが3部や4部に所属している他のチームも1部や2部にいけるポテンシャルを持つ若手かトップレベルで活躍した経験があるベテランの選手で構成されていることが多いので、そのどちらにも当てはまらない大学卒業後の日本人留学生選手はかなりシビアな状況に置かれるケースが多いです。

※ドイツでは一般的にプロリーグと呼ばれるのは3部からですが、4部にも多くのプロ契約選手がいます


もちろん大学を卒業してからドイツに渡り、1~2シーズンをドイツの下部リーグで渡ったあと24~25歳くらいで4部チームとプロ契約を結べる日本人留学も増えてきました。ただし可能性と面で考えれば18歳からドイツに渡り1~2シーズンをユースチームや下部リーグでプレーし、20歳前後でブンデスリーグ1部の2軍チームもオプションに含めることができる状況の方がプロになれる可能性が高いといえます。

※高校卒業したばかりの年代だと1年間はU-19のユースチームでのプレーが可能です


私の場合は更に遅く、大学を卒業し1年間就職しその後準備期間に1年費やしたのでドイツに渡ったのは25歳の時でした。その後2年間下部リーグでプレーをして初めてプロテストを受けたときは27歳でした。27歳でプロ経験が全くない選手を獲得する可能性はほぼないということを当時の私はわからず最初のプロテストで不合格となった後も、当日所属していたクラブチームの首脳陣何度も掛け合いました。そのお陰で28歳と29歳のときに1回ずつ合計3回もドイツにいる間にプロテストを受けることができました。結果は全て不合格となりましたが、当時テストを受けられるように取り計らってくれた関係者の方々には今でも感謝しています。


3回のプロテストを受けた中で実際にテストを受けさせてもらったプロチームの関係者に不合格を伝えられたあと言われたことは ゛年齢が高すぎる” ”代理人がいないのは問題“ ということでした。もちろんテストを受ける前に年齢は伝えており、その上でプロテストを受けさせてもらっていたので自分の実力不足であることは間違いないですのが当時の私は周りのプロ選手と自分を比べて全然自分のプレーは通じると思っていたのでショックでした。

※私の当時の状況だとテストを受け入れてくれたクラブが期待していたのは、他の所属選手よりも明らかに総合力が上回っているか何か一つ特徴的な武器をもっていることでしたが、

(足がすごく速い、シュートがうまい等)私の場合どちらにも当てはまりませんでした。


プロチームのコーチとしては、20代後半で自分たちの選手と比べて特に秀でていない外国人選手を獲得する理由はありません。今になってみて冷静に考えると当然のことです。ただしもし当時の私が同じ実力で18~19歳であればまた話は違っていたかもしれません。クラブ側としても自分たちの選手と比較して特別にうまいわけではないが、特に劣っているわけでもない選手に対して、18~20歳くらいであれば2年後化けるかもしれないという期待を込めて獲得していたかもしれません。実際に私がプロテストを受けた3チーム中2チームが当時獲得したのは、私と同じタイミングでテストを受けていた18~20歳くらいの選手でした。

※負け惜しみではなく、テストに合格したその選手たちは決してその時点では私の目からは上手い選手には見えませんでした


大学を卒業することのメリットはたくさんあります。長い目でみたときはもしかしたら大学を卒業してから海外サッカーにチャレンジしたほうが良いかもしれません。    ただし ”プロサッカー選手になるという可能性を少しでも広げるという” 観点でのみ考えれば日本やアメリカの様に大学を卒業してからプロになるという道が全く主流ではないドイツにおいては、高校卒業してからすぐにチャレンジするというのが良い選択だと私は考えます。これから海外でプロ選手を目指す人にとって少しでも参考にしていただければと思いますし、ドイツでプロとしてのキャリアをスタートする選手がどんどん出てくることを願っております。


※懐かしい当時の写真が出てきたのでアップロードしました。みんな元気かな。。。




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